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ハサミの達人|モロッコ床屋(2021年3月1日)

◆理容院がオープン◆

2019年10月、ダカールに到着した時、宿泊予定のホテルがオーバーブッキングしていたため、連れてこられたホテルがある。(実際はアパートであるが)

そのホテルの1階に、数か月前に理容院がオープンした。

理容師は中東系で、外観はモダンなデザインである。なぜか、お店の前にテーブルと椅子が置かれ、この場所で、たばこをふかしている男性をよく見かける。

彼らは、お店のスタッフで、まだ、固定客がさほど多くないのであろうか。

土曜日、日曜日も営業をしており、週末のこの日も、壁に取り付けら得た赤と青と白のポールが回転していた。
IMG_71134.jpg

お店の前に置かれたテーブルで、くつろいでいるお兄さんへ、髪を切ってもらえるか尋ねると、できるとのことなので店内に入った。

グレーを基調色とした店内は清潔で、入口左にカウチとテーブルが置かれ、ここで、自分の順番を待つようである。

壁に鏡が設置されており、その前に席が2つ用意されている。
IMG_71133.jpg

ところで、お店の奥から音はするが、人影はない。

それでも、2,3分ほど待つと、黄色のサッカー選手のユニフォームのようなものを着た、小太りの40歳前の男性が、店内の奥から現れた。どうやら、この男性が理容師らしい。

理容師に促され、席に着くと、首にテープを巻かれ、ビニールのシートを体にかぶせられた。

眼鏡をしたままなので、外して目の前の棚に置いた。まだ、オープンしたばかりなので、サービスが今ひとつのようである。


◆初めて出会うハサミの達人◆

すると理容師は、いきなり、ハサミと櫛で髪を切り始めた。そのスピードは尋常ではなく、まるでサイボーグ009が加速装置を使っているように早く、しかもリズムが心地よい。

彼は間違いなく、ハサミ使いの理容師である。今まで、バリカン使いの理容師には会ったことはあるが、ハサミ使いは初めてである。

一通り切り終え、細かいところはバリカンで切るのかと思っていると、再びハサミと櫛で微調整を始めた。このハサミ使いの腕は、本当に素晴らしい。

それでも、切り際をバリカンで整え、最後に、3度ハサミで仕上げた。

理容師から「中国人ですか」と聞かれたので「日本人です」と答えた。

私から理容師へ、どこの国から来たのか尋ねたが通じなかったので、「モロッコ人ですか」と尋ねると、「そうです」とのこと。「モロッコ人はダカールに多くいますね」と言うと、理容師は微笑んだ。

眉毛を整えてもらい、5,000FCFA支払いお店を後にした。

ところで、お店の前でタバコをふかしていたお兄さんは、店内外を掃除したりしていたことから、アシスタントであろう。

出来栄えの方は、今までセネガルの理容院で切ってもらった中では素晴らしく、この理容師の腕の良さに感激した
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Author:Dar es Mark2
アフリカが長い私にとって、ロシア人のやさしさは日本人に近いものを感じます。

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